2005年 5月 の記事

ビアガーデンで羊をいただく

  • 2005年 5月 23日
  • カテゴリー : Food

先日の話のつづき。 折角銀座まで来たんだからと仕事終わりの奥さんを呼び出して松坂屋屋上のビアガーデン『麦羊亭』へ。 そう。もうビアガーデンの気節なんすよ。イエー! 夏は大嫌いだがビアガーデンは大好き。 本当は、ジンギスカンブームに便乗して、専門店に行こうかと思ったんだけど、洒落臭いまでに混んでいるらしいので、もっと下世話に食おうと思ったわけです。(松坂屋屋上のビアガーデンはジンギスカンがメイン) キミらいつからそんなにジンギスカンが好きになったんですか? それほど食べたこと無かったっしょ? 正しい焼き方知らないっしょ? ・・・と、悪態のひとつふたつも吐いてみたくなる今時のジンギスカンブームですけど、つまりは僕にも食べさせてくださいよって事だ。北海道出身なんだから(泣)。 なにしろ、北海道の焼肉文化といえばジンギスカン。 北海道人は単に他の焼肉というものを子供の頃からほとんど知らないだけですけどね。 東京に住んでから、友達が「昨日焼肉食べちゃった」とか自慢げに言ってるのをきいて「はぁ?」ですよ。 「別に、そんなごちそうか?おい?」・・・と。 そんな僕が、骨付きカルビとかタン塩の魔力にひれ伏すのはもっと後の事。 まさか、焼肉って牛の肉を焼くことだとは知らなかった。そっか〜、牛って食えるんだ〜。(なにしろ“乳牛”文化) とにかく、北海道の肉文化というのは本州を基準に考えるとねじ曲がっていて、それは“焼きトン(豚)”を“焼きトリ”と言い切ることからも察してください。 そう、知ってる人も多いかも知れませんけど、北海道のヤキトリ=豚肉です。 “トリ”って自分で言っといて豚かよ! そういう文化の下で育ってしまったので、ジンギスカンにはうるさい。 特に「肉の下味」「タレ」「焼き方」にうるさい。 語り始めると長くなるので割愛しますが、簡単に言うと、下味の付いていない生ラムを『ベルのタレ』で食べるのが一番のオススメ。 焼き方は、ヘルメット型のジンギスカン鍋を熱しながら、先ず、てっぺん部分を中心に脂を引き、鍋の淵の部分に野菜を置いて、肉は中央で焼く。(中央の肉を野菜で囲む) そうすると鍋の中央から滴った肉の脂を使って蒸され、野菜がいくらでも美味しく食べられるぞ!お試しあれ!(おなじみ、クッキングパパ登場) ま、食べるひとが美味しいと思えばどう焼いたっていいんですけど、野菜の旨みがかなり違ってくるので、できればこのセオリー通りに焼くのがオススメ。 ブームといってもまだまだ浸透していない為か、専門店では店員さんがこの焼き方を丁寧に説明する事が多いようですが、松坂屋のビアホールでも若いお兄ちゃんがテーブル毎に説明してくれていました。 「鍋に脂を引いていただいて、野菜の上に肉を乗せて焼いてください」 兄ちゃん、それ違う! たまたまテンパって、うちらのテーブルだけ説明を間違ったのかと思って「はい。はい。」とやり過ごしましたが、周囲のお客さんにも全く同じ説明。 鍋はヘルメット型なので野菜よりも高い位置に肉を置くという意味では間違ってないんですけど、野菜の真上に肉を乗せたら焼けないから。出てくるモヤシは大量だし。北海道民はそんな食べ方は推奨しません。 でも、半数以上のお客さんは言われるがまま大量のモヤシの上にラムを乗せて焼いていました。 案の定、野菜と肉を山盛りにしてしまった近くの席のカップルは鍋を見つめたまま15分ほど過ごしていました。 男と女と鍋の上の羊。三者、実に気まずい雰囲気・・・。 ま、ラムは半生でも食べられるんですけど。(羊はしっかり火を通した方が美味いと思うんですけど日本人は生もの信仰があるので、そのへんも好きずきで。) その他、野菜は全く無視して、肉を鍋全面に敷き詰める宴会グループなども登場。どんだけ肉好きなのよ(笑)。 ところで肝心の味の方ですが、ビアガーデンなのでまったく期待してなかったんですけど、下味もアッサリしていて予想以上に美味い。お試しあれ!(またしてもクッキングパパ登場) ↑肉が焼けてから写真とれば良かったっす。(あまりおいしそうに見えない)- [ 続きを読む ]

小谷美紗子インストア・ライヴ

  • 2005年 5月 22日
  • カテゴリー : Music

小谷美紗子さんのインストア・ライヴを観に、銀座・山野楽器へ。 先々週の新宿タワレコのインストア・ライヴでは、販売フロア内のオープンスペースステージに300人もの観客が集り、後ろの方の人は見えなかったとか。 一方、山野楽器は専用のイベントスペースでのライヴということもあり、ゆっくりと楽しめそうなので思い切って出掛けてみた。 「思い切って」というのは、山野楽器の場合は無料じゃなくて、小谷さんの新譜を買わないと観られないから。 先日のLOFTのイベント(サンカクヤマ)で先行発売分を待ちきれずに買ってしまったので、ライヴを観るためにはもう一枚買わねばならんのです。 でも、買ったっす。 “追っかけ”というわけではないけど、彼女の「曲」「詞」「声」「演奏」は、いくら聴いても飽きないので何度でも聴きたくなるのですよ。アルバム一枚買って観られるなら安い! で、肝心のライヴですが、小谷さんご本人もさることながら、リズムセクションの二人(山口さん+玉田さん)の演奏が良すぎる。この日は、淡々とサポートに徹するのではなく、楽曲ぐいぐい引っ張っていく感じ。小谷トリオのロックな一面を見た。 そして選曲も良かった。 小谷さんのライヴは毎回選曲が大きく変わり、これまた何度も足を運びたくなる要因なのですが、この日は新譜の『adore』からの4曲に加えて『Off You Go』『嘆きの雪』そしてアンコールには『火の川』が。 つ、ついに生で『火の川』が聴けた。 しかも、小谷トリオバージョンでのアレンジが凄かった。荒々しくも繊細で、この曲の悲しさと力強さが余すところなく表現されていました。感涙。 と、ついに念願叶いましたが、飽きることなく6月のライヴも観に行くのであります。- [ 続きを読む ]

Mr.BOO! DVD-BOX

  • 2005年 5月 20日
  • カテゴリー : Movie

遂に出ちゃったりなんかしちゃったりて。 『Mr.BOO! DVD-BOX』! 収録作品は・・・ ●『Mr.BOO!ミスター・ブー』 ●『Mr.BOO!インベーダー作戦』 ●『Mr.BOO!ギャンブル大将』 ●『新Mr.BOO!アヒルの警備保障』 ●『新Mr.BOO!鉄板焼』 すべてデジタルリマスター版というのもさることながら、今回は遂に広川太一郎氏による日本語吹き替え版の収録が実現しちゃったりなんかしちゃったりて。 僕の香港好きの起源ともいえる『Mr.BOO!』ですもの、ここは単品版ではなく迷わずボックスで予約しちゃったりなんかしちゃったりて。(予約した後で冷静に考えると『鉄板焼』はいらなかったかなとも思っちゃったりしちゃったりなんかしちゃったりて。) と、書いていて自分でもウザいと思えるほど、太一郎節というのは場合によっては少々鬱陶しいのですが(笑)、『Mr.BOO!』は太一郎節なくして語れません。 少なくとも日本では広川太一郎氏の吹き替えなくして『Mr.BOO!』とはいわんのです。 なにしろ、広川太一郎版(TV放送版)を先に知っていると、オリジナルの広東語版ではホイがあまりに無口でビックリしますから。(正確にはホイが喋らないのではなく、広川太一郎氏が本来の台詞にないことをアドリブで喋りすぎるているのだが・・・。) オリジナル版の『Mr.BOO!(半斤八両)』ではマイケル・ホイはあまり喋らないので、日本語版とは笑い所が微妙に違っちゃってるという程に作品のカラーを大きく塗り替えてくれますし。 そういえば高校生の時、行きつけの楽器屋の店員さんがマイケル・ホイに激似だったんで、友達と一緒に『Mr.BOO!』のテーマを口ずさみながら楽器とか見てたなぁ・・・。 (本人、お気付きだったかどうかは不明) ※『新Mr.BOO!鉄板焼』のみ日本語吹き替え版未収録です。- [ 続きを読む ]

大きな玉ねぎの下でJudas Priest

  • 2005年 5月 19日
  • カテゴリー : Music

ブブドーブブドー。ブブドーブブドー。もしキミが武道館に来たいと思うな〜ら〜。地下鉄に乗るべきだぜ。地下鉄に乗るべき〜だ〜。 というわけで、Judas Priestのライヴを観るために武道館までやってまいりました。 ヘヴィメタルのライヴを観るのは本当に久々。 Judas Priestについて詳しくない方の為に予備知識として書いておきますと、30年のキャリアを持つ超ベテランバンドにして、ヴォーカルのロブ・ハルフォードにいたっては“メタル・ゴッド”と称えられるヘヴィメタル界の最高峰バンドっつーわけです。 ところが、ロブがバンドの象徴的存在でありながら、もっとモダンなヘヴィロックをやりたいが為に(Judas Priestの音楽性は古典的)突然脱退してしまい、バンドは継続しながらも最高峰の座から転落したのが十数年前。 意地とプライドが交錯し両者の溝は埋まらないままファンの前から消えてしまうのかと思いきや、昨年、結成30周年をきっかけにロブが復帰。 ニューアルバム『Angel Of Retribution』は、ビルボード初登場13位(このご時世に)という快挙を成し遂げて完全復活したわけです。 完全復活といってもロブはすでに53歳。他のメンバーは更に年上だったりして、みんなシワシワ・・・。 ロックの中でも特にフィジカルな部分を前面に出しているのがヘヴィメタルというジャンルなので、今の彼らに過度な期待は禁物と思いながらも、これはもうひとつのお祭りとして目撃しないわけにはいかないわけですよ。 ライヴのオープニングは『The Hellion〜Electric Eye』。 なんか、曲のキーが低いような気がするし、ロブの歌唱もハイトーンの駆使するのではなくドスを効かせた感じながら、超名曲なこともあって「ウキーッ! モ〜、お前らヨレヨレでもいい! 許す!」という気になるものの、曲が進むにつれて印象が一変。 ・・・出てますよ。ロブさんの声! ギャオス並のハイトーンがキレイに。 もうね、演奏もヴォーカルも全く乱れ無しなのよ。もちろんライヴならではのラフな感じはあるものの、そこに居るのはノスタルジーとは無縁の現役バンドですよ。 十数年前に観たライヴが結構ヨレヨレだったので、これは、気合いと根性と鍛錬のたまものに違いない。 「男たるもの、歳とってもこうありたいもんじゃのう」 と、思ったら急に目頭が熱くなりました。思わず目から涙という名の漢汁が・・・。 周囲の観客も、曲が終わるごとに「凄い!凄い!」を連発。 終盤にはやらないだろうと思われていた『Exciter』までが! もう、みんな、ロブと同じキーで歌えないのに大合唱してて面白かった。 そしてアンコールは、お約束どおりハーレーのエキゾーストと共にスタート。 ロブがハーレーにまたがってステージの中央に出てくるわけですが、移動距離にして10m足らず。速度5km/h(泣)。 冷静に考えるとカッコ悪いんだが、ジューダスのショーにおいては無茶苦茶カッコイイわけです。様式美ね。 もう、これはジェームス・ブラウンの『マントショー』と同じに域に到達してると思った。 さすがゴッド。 そんなわけで期待した以上に面白かったっす。正直言って感動した。 最後にロブが「ドモアリガトー!」と連呼したのに対して、観客が「ありがとー!ロブー!」って応えていたのが印象的だったなぁ。 ただし、それ以上に印象的だったのが、隣に居た背広姿のおとなしそうなサラリーマンだったのだが(横浜市長似)。 演奏が始まったとたん豹変して大絶叫。 ギターソロに合わせてエアギター(ギターを弾くフリ真似)を身体くねらせまくりながら弾きたおしていたのだが、ギターソロのフレーズと運指違いすぎだから。いまステージ上では速弾きしてなかったっしょ。 貴方の、その外見とは裏腹な大胆さが職場でも余すことなく活かされていることを願わずにいられません。敬具。- [ 続きを読む ]

タイフェスティバル in 代々木

  • 2005年 5月 17日
  • カテゴリー : Food

先週の金曜日から、大アジア飯大会開催。 日曜日に友人達とタイフェスティバルに行こうって事になったのですが、暫く辛いものを食べていなかったので、まず肩(胃?)慣らしで近所のアジア料理店へ行き、中華系の料理と共にチキンカレーを食す。相変わらず美味い。 そして、翌日の土曜日は「日曜日の為の下見だ!」と理由を付けてタイフェス初日に朝から参戦。 諸々のタイ飯をチャーンビールと共に食す。 しかし、今年のタイフェスは凄かった! 日本人はいつからこんなにタイ料理好きになったのか! と思うほどの人出。 タイフェス(去年までの名称はタイフードフェス)には毎年行っていて、年々人出が増えているのは感じていたけど、昼を過ぎると身動きが取れない状態になるというほど今年は大にぎわい。 何故こんなににぎわうのか考えてみたところ、日本人は年々辛いものが好きになってきているのではないかと。 地球温暖化+ヒートアイランド現象で日本も熱帯みたいな気候になってきたため、本能的に食文化が辛いもの指向になっていると僕は分析しますよ。 はやく日本も正装をアロハにするべき! てなことはさておき、日曜は前日の状況を踏まえて朝10時前に会場入り。 前日同様、辛いものくってシンハを飲みまくって、昼を過ぎてからフェス会場で山盛りの食材を買って友人宅に移動。そこで、さらにタイ飯を作って食べまくるという状況。 いや〜、これだけ続くと飽きるかと思いきや、弾みがついて毎日辛いものを食べ続けないともの足りないっす。 なんだ、この中毒性は? あれだろ、何か入ってんだろ? ブラックカレーみたいに。- [ 続きを読む ]