2006年 6月 の記事

劇団☆新感線『メタルマクベス』

  • 2006年 6月 19日
  • カテゴリー : Diary

かの劇団☆新感線。 演出のいのうえさんは根っからのメタル者として有名。しかも今回は直球勝負で『メタルマクベス』。 ヘヴィメタルを山程聴いてきた人間が、非メヴィメタル者の中で一緒に観劇するのはどう考えても居心地悪そう。(あれはある意味マイノリティの音楽だもの) そんな理由で少し腰が引けてたんだけど、先日、奥さんの友人を交えての呑み会で見せてもらったパンフレットで心変わり。 そこに載っていた上條恒彦氏の勇姿にやられた! カッコ良すぎる! ズル剥け頭にリベット打ちレザーのロングコート! え!? これってロブ・ハルフォードじゃん! メタルゴッドじゃん! しかも役名が『ランダムスター』『エクスプローラー』『レスポール王』『ヤマハ』『トーカイ』『グレコ』(ブランド名とモデル名がごちゃ混ぜですけど) てなわけで観てきました。 あら〜! オープニング曲からJudas Priestの『Heavy Duty』が流れる。これがジューダスのライヴだったら素直に盛り上がるわけだけど、この客層の中では気恥ずかしいっ・・・。(新感線の芝居は必ずこの曲で始まるそうな) 以降の音楽は生演奏。どこかで聴いたような80年代のヘヴィメタルの応酬。B級臭さプンプンで普通なら恥ずかしく思えそうな曲が、何故か劇中ではひたすらカッコ良く聞こえる。1分間程鳥肌止まらず。 芝居の内容は、観ない事には伝わらないので割愛しつつも、シリアスな場面とコミカルな場面の切替テンポが絶妙であっという間の4時間。心地よい密度のエンタテインメント。 逐一書くと長くなるので以下抜粋。 ●元So What?(現 The 冠)の冠くんが、その名も冠くんという役名で出ていた。相変わらず強力なシャウト。うまい! 芝居が達者だったら主役にしたかった。 ●「あんたらの曲はサバスとかヒープのパクリ!」って台詞があったけど、それ、お客さんの8割は解らんぞ。 ちなみに劇中の「スコーピオン・ハート」という曲のオケがちゃんとUriah Heepの「Look At Yourself」のパクりになってた。 ●「SIONかと思った!」という台詞もお客さんの8割は解らんぞ。 ●マクベスが掲げる右手のサインがメロイック。お客さんの・・・以下略。 ●森山未來くんが予想外に格好良かった。思わずサントラCD買っちゃったもの。 ●光の速度で橋本じゅん氏にハマって行く自分が停められない。 ●カーテンコールで流れる曲がこれまたJudas Priestの『Parental Guidance』。(これも恒例だそうで)いちいち選曲が渋いよ。 総括。もう一回観に行きたい!(東京公演終わっちゃたんだよね)- [ 続きを読む ]