2005年 5月 19日 の記事
ブブドーブブドー。ブブドーブブドー。もしキミが武道館に来たいと思うな〜ら〜。地下鉄に乗るべきだぜ。地下鉄に乗るべき〜だ〜。 というわけで、Judas Priestのライヴを観るために武道館までやってまいりました。 ヘヴィメタルのライヴを観るのは本当に久々。 Judas Priestについて詳しくない方の為に予備知識として書いておきますと、30年のキャリアを持つ超ベテランバンドにして、ヴォーカルのロブ・ハルフォードにいたっては“メタル・ゴッド”と称えられるヘヴィメタル界の最高峰バンドっつーわけです。 ところが、ロブがバンドの象徴的存在でありながら、もっとモダンなヘヴィロックをやりたいが為に(Judas Priestの音楽性は古典的)突然脱退してしまい、バンドは継続しながらも最高峰の座から転落したのが十数年前。 意地とプライドが交錯し両者の溝は埋まらないままファンの前から消えてしまうのかと思いきや、昨年、結成30周年をきっかけにロブが復帰。 ニューアルバム『Angel Of Retribution』は、ビルボード初登場13位(このご時世に)という快挙を成し遂げて完全復活したわけです。 完全復活といってもロブはすでに53歳。他のメンバーは更に年上だったりして、みんなシワシワ・・・。 ロックの中でも特にフィジカルな部分を前面に出しているのがヘヴィメタルというジャンルなので、今の彼らに過度な期待は禁物と思いながらも、これはもうひとつのお祭りとして目撃しないわけにはいかないわけですよ。 ライヴのオープニングは『The Hellion〜Electric Eye』。 なんか、曲のキーが低いような気がするし、ロブの歌唱もハイトーンの駆使するのではなくドスを効かせた感じながら、超名曲なこともあって「ウキーッ! モ〜、お前らヨレヨレでもいい! 許す!」という気になるものの、曲が進むにつれて印象が一変。 ・・・出てますよ。ロブさんの声! ギャオス並のハイトーンがキレイに。 もうね、演奏もヴォーカルも全く乱れ無しなのよ。もちろんライヴならではのラフな感じはあるものの、そこに居るのはノスタルジーとは無縁の現役バンドですよ。 十数年前に観たライヴが結構ヨレヨレだったので、これは、気合いと根性と鍛錬のたまものに違いない。 「男たるもの、歳とってもこうありたいもんじゃのう」 と、思ったら急に目頭が熱くなりました。思わず目から涙という名の漢汁が・・・。 周囲の観客も、曲が終わるごとに「凄い!凄い!」を連発。 終盤にはやらないだろうと思われていた『Exciter』までが! もう、みんな、ロブと同じキーで歌えないのに大合唱してて面白かった。 そしてアンコールは、お約束どおりハーレーのエキゾーストと共にスタート。 ロブがハーレーにまたがってステージの中央に出てくるわけですが、移動距離にして10m足らず。速度5km/h(泣)。 冷静に考えるとカッコ悪いんだが、ジューダスのショーにおいては無茶苦茶カッコイイわけです。様式美ね。 もう、これはジェームス・ブラウンの『マントショー』と同じに域に到達してると思った。 さすがゴッド。 そんなわけで期待した以上に面白かったっす。正直言って感動した。 最後にロブが「ドモアリガトー!」と連呼したのに対して、観客が「ありがとー!ロブー!」って応えていたのが印象的だったなぁ。 ただし、それ以上に印象的だったのが、隣に居た背広姿のおとなしそうなサラリーマンだったのだが(横浜市長似)。 演奏が始まったとたん豹変して大絶叫。 ギターソロに合わせてエアギター(ギターを弾くフリ真似)を身体くねらせまくりながら弾きたおしていたのだが、ギターソロのフレーズと運指違いすぎだから。いまステージ上では速弾きしてなかったっしょ。 貴方の、その外見とは裏腹な大胆さが職場でも余すことなく活かされていることを願わずにいられません。敬具。- [ 続きを読む ]