小谷美紗子 LIVE at 南青山MANDALA

諸々の予定をブッチ・・・もとい!・・・ヤリクリして、小谷美紗子さんのライヴを観に南青山MANDALAへ。

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いつも、スッゲーでかい音で、ドラムがドコドコ鳴りっぱなしで、ギターがグワングワンに歪んでて、客のにいちゃん達がロボコンみたいに手を振り回しながら集団でグルグル回り始めたりとか、客の頭の上を人が“大の字”になって『灯籠流し』みたいに移動しはじめちゃうようなライヴにばっかり行っている自分としては、音楽としてのジャンルも会場の趣も“毛色”が違いすぎて(初・小谷ライヴだし)現場に着くまで緊張!
客が緊張しても仕方ないんですけどね。
いや〜、MANDALAって良い。あんなに綺麗で落ち着けるライヴハウスは初めて。
注文したブラッディマリーのアルコール度が異様に高くてビビりつつ(どういう配分だったんだ?)こういう音楽の聴き方もあるのかと感動。
そして、生で聴く小谷さんの歌。期待以上の素晴さでした。
もう、1曲、1曲がまさにドラマ。
時に明るく、時に悲しく、叫び、囁き・・・。変幻自在なんだけど一本筋が通ってる。その上、作為的なものがない。
「あぁ、歌っていうのはここまで表現力を持ち得るものなんだ!」という驚きと感動。
科学的な加工物のごとく、無機質で無表情な流行りの音楽に耳を慣らされていると、そういう当たり前の事を忘れてしまいます。つーか忘れてたよ!
この素晴らしい才能の存在を知って良かった、と心から思った。
普段いろいろなライヴを見に行って、感動したりすると「あんな風に歌ってみたい」とか「あんな風に演奏してみたい」と思うんですが、小谷さんの歌はそういう気持ちの入り込む隙が皆無。
歌が、曲が、ちゃんと訴えかけているから、こちらもひたすら“拝聴”する姿勢に。
ただただ聴き入り続けた至福の1時間半でありました。
ちなみに、小谷さんの他にベースとドラムを加えたトリオ編成でしたが、リズム隊は100sのお二方。
ドラムの玉田さんの、リムとシンバルの強弱の付け方が絶妙でカッコ良すぎ。そう簡単にはあんな器用かつ軽快に叩けません。
ドラマーにならないで良かったと思った(笑)。

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