夏祭浪花鑑

渋谷にコクーン歌舞伎『夏祭浪花鑑』を見に行く。
やっぱり、歌舞伎は良い。
お約束毎で固めた様式美バリバリのエンターテインメントというのは自分の肌にあってる。
立ち廻りと見栄を繋げながら盛り上がっていく流れはジョン・ウーの映画と同じだし。
しかも、伝統に縛られているんじゃなく、新しい掟破りの演出もあり、時代と共に進化しているのがイイ!
で、今回見た『夏祭浪花鑑』。とにかくクライマックスの盛り上がりが尋常じゃないんですわ、これが。
海外公演の映像をテレビで見たことがあったので、驚愕のエンディングになることも知っていたんだけど、しっかりと演出を変えてあって、やっぱり驚かされた。
迫力、テンポの良さ、意表を突く演出。すべてが「バチーン!」と音が聞こえるくらいの絶妙なタイミングで重なり合う気持ちの良さ。
気がついたら泣いてた。マジ泣き。コンタクト落ちる寸前。
真のエンタメっつーのはこれですよ。難病で恋人とか友達が死ぬホラ話映画じゃ泣けないけど(ま、見に行きもしないけど)これには泣けた。
なにも悲しい話ばかりが泣けるんじゃないのよ。「俺ら観客の為にこんなことまでしてくれるのか!」という感動で泣けるのだ。
生まれてこの方、今までに見た映画、演劇すべてをひっくるめて、最も感動しました。
その後、上機嫌でビアガーデンに繰り出し、酔った勢いでソニーのブルーレイレコーダーを買って帰宅。
これで我が家のブルーレイレコーダーは2台目だ。
もったいない。

  • トラックバック 停止中
  • コメント (0)
  1. コメントはまだありません。